Cloudflare PagesへWordPressのトップドメインを切り替えるときに見ること
WordPressで使っていたドメインを、そのままCloudflare Pagesへ切り替える。
作業としては単純そうですが、DNSが絡むので少しだけややこしいです。
今回はトップドメインを example.com、PagesのURLを example.pages.dev として整理します。
まずPages側でデプロイできていることを確認する
先に *.pages.dev のURLでサイトが見えていることを確認します。
https://example.pages.dev/
ここが表示できていないと、独自ドメイン以前の問題になります。
AstroをCloudflare Pagesへ出すビルド設定は AstroをCloudflare Pagesにデプロイするときのビルド設定 に分けています。
Custom domainにトップドメインを追加する
Cloudflare Pagesのプロジェクトで、Custom domainsからトップドメインを追加します。
example.com
Cloudflareの公式ドキュメントでも、PagesプロジェクトにCustom domainを追加してドメインへ接続する流れになっています。
https://developers.cloudflare.com/pages/configuration/custom-domains/
CloudflareでDNSも管理している場合、ここで必要なDNSレコードを作ってくれることがあります。
手動で作るなら、だいたいこの形です。
Type: CNAME
Name: @
Target: example.pages.dev
Proxy: Proxied
www も使うならこうです。
Type: CNAME
Name: www
Target: example.pages.dev
Proxy: Proxied
Cloudflareではapex domain、つまり example.com のようなトップドメインにもCNAMEを使える形になっています。いわゆるCNAME flatteningの扱いです。
https://developers.cloudflare.com/dns/cname-flattening/
旧WordPressのAレコードを確認する
WordPressから移行する場合、旧サーバー向けのAレコードが残っていることがあります。
A @ 85.131.206.24
このレコードが残っていると、ネームサーバーをCloudflareに変えても、Cloudflare DNSが旧WordPressサーバーを返します。
その結果、ブラウザではまだWordPressが表示されます。
Pagesへ切り替えるなら、旧Webサーバー向けのAレコードは削除して、Pages向けのCustom domain設定に寄せます。
ただし、メール系は消さない方がいいです。
MX
TXT SPF
TXT DKIM
TXT DMARC
google-site-verification
このあたりはWeb表示とは別用途です。残すかどうかは、メールやSearch Consoleを使っているかで判断します。
反映待ちと設定ミスを分ける
Cloudflareの権威DNSではPages向けになっているのに、Google Public DNSや手元のブラウザでは旧IPが見えることがあります。
たとえば、こういう状態です。
dig @amy.ns.cloudflare.com example.com A +short
# 172.66.xx.xx
dig @8.8.8.8 example.com A +short
# 85.131.206.24
この場合、Cloudflare側の設定は変わっていて、一般リゾルバ側に古いキャッシュが残っている可能性があります。
逆に、Cloudflareの権威DNSに直接聞いても旧IPが返るなら、Cloudflare DNS内のレコード設定を直す必要があります。
この切り分けは DNS反映待ちか設定ミスかをdigで切り分ける にまとめています。
SSL証明書は少し待つ
Cloudflare PagesにCustom domainを追加したあと、SSL証明書の発行に少し時間がかかることがあります。
CloudflareのUniversal SSLは、root domainやfirst-level subdomainsをカバーする証明書を発行する仕組みとして説明されています。
https://developers.cloudflare.com/ssl/edge-certificates/universal-ssl/
DNSが正しく向いていても、HTTPSだけ少し遅れて安定することがあります。
まとめ
WordPressからCloudflare Pagesへトップドメインを切り替えるときは、以下を見ると詰まりにくいです。
*.pages.devで先に表示確認する- PagesのCustom domainにトップドメインを追加する
- Cloudflare DNSに旧WordPress向けAレコードが残っていないか見る
- メールや認証用のTXTは雑に消さない
- Cloudflare権威DNSと一般リゾルバを分けて確認する
- SSLはDNS反映後に少し待つ
「反映されない」と見えても、設定先が違うだけのことがあります。
関連記事
- Cloudflare移行でネームサーバーとDNSレコードを混同しないための整理
- DNS反映待ちか設定ミスかをdigで切り分ける
- AstroをCloudflare Pagesにデプロイするときのビルド設定


