Cloudflare移行でネームサーバーとDNSレコードを混同しないための整理

Cloudflareへドメインを移すとき、地味に混乱しやすいのがここです。

amy.ns.cloudflare.comjeremy.ns.cloudflare.com は、CloudflareのDNSレコードに入れるものなのか?

結論からいうと、入れません。

ネームサーバーはレジストラ側に設定する

Cloudflareから指定されるネームサーバーは、ドメインを購入したサービス側に設定します。

たとえばスタードメインで買ったドメインなら、スタードメイン側のネームサーバー設定に以下を入れます。

amy.ns.cloudflare.com
jeremy.ns.cloudflare.com

Cloudflare公式のFull setupでも、Cloudflareにドメインを追加したあと、レジストラ側でネームサーバーを変更する流れになっています。

https://developers.cloudflare.com/dns/zone-setups/full-setup/setup/

ここでやっているのは、「このドメインのDNS設定はCloudflareに聞いてください」と世界に伝える作業です。

Cloudflare側にはWebやメールのレコードを置く

ネームサーバーがCloudflareに向いたら、実際のDNSレコードはCloudflare側で管理します。

たとえば、Cloudflare Pagesにトップドメインを向けるなら、Cloudflare側の DNS > Records に以下のようなレコードが入ります。

Type: CNAME
Name: @
Target: example.pages.dev
Proxy: Proxied

Cloudflare PagesのCustom domain設定から追加すると、必要なレコードをCloudflare側で作ってくれることもあります。

https://developers.cloudflare.com/pages/configuration/custom-domains/

メールを使っている場合は、MXTXT、SPF、DKIM、DMARCなどもCloudflare側へ移します。

CloudflareのDNSレコード管理については、公式にも AAAAACNAMEMXTXT などを追加する画面の説明があります。

https://developers.cloudflare.com/dns/manage-dns-records/how-to/create-dns-records/

よくある勘違い

今回ハマりやすかったのは、この形です。

Cloudflare側のDNSに NS amy.ns.cloudflare.com を追加する

これは通常いりません。

Cloudflareから指定されたネームサーバーは、Cloudflareの外側、つまりレジストラ側に設定します。

Cloudflare側で見るべきなのは、Webサイトやメールをどこへ向けるかです。

旧サーバーのAレコードが残っている場合

WordPressからCloudflare Pagesへ移すとき、Cloudflareの自動スキャンで旧サーバーのAレコードが取り込まれることがあります。

たとえばこういうものです。

A  @  85.131.206.24

この状態だと、ネームサーバーはCloudflareに変わっていても、Cloudflare DNSの中身が旧WordPressサーバーを指しています。

「Cloudflareに切り替えたはずなのにWordPressが出る」というときは、まずここを見た方が早いです。

確認の流れ

切り分けるなら、この順番が分かりやすいです。

dig NS example.com +short

Cloudflareのネームサーバーが返るなら、レジストラ側の変更は進んでいます。

次にCloudflareの権威DNSへ直接聞きます。

dig @amy.ns.cloudflare.com example.com A +short

ここで旧サーバーのIPが返るなら、Cloudflare側のDNSレコードがまだ旧構成です。

dig での確認は DNS反映待ちか設定ミスかをdigで切り分ける に分けています。

まとめ

ざっくり分けるとこうです。

  • Cloudflareのネームサーバーはレジストラ側に設定する
  • Cloudflare側のDNSにはWeb、メール、認証用のレコードを置く
  • Pagesへ向けるならCustom domain設定を使う
  • 旧WordPressのAレコードが残っていると、Cloudflare経由でも旧サイトが表示される

DNS移行では「どの画面で何を設定しているのか」がかなり大事でした。

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