DNSのNS、A、CNAME、TXTレコードをざっくり整理する

DNS設定画面には、NSACNAMETXTMX などが出てきます。

全部を正確に理解しようとすると大きい話になりますが、Webサイト移行で見る範囲なら、まずはざっくりで十分です。

NSレコード

NS は、そのドメインのDNS情報をどのネームサーバーが持っているかを表します。

Cloudflareへドメインを移すときは、レジストラ側で以下のようなネームサーバーに変更します。

amy.ns.cloudflare.com
jeremy.ns.cloudflare.com

Cloudflare公式でも、Cloudflareにドメインを追加したあと、レジストラ側で割り当てられたネームサーバーへ変更する流れが説明されています。

https://developers.cloudflare.com/dns/zone-setups/full-setup/setup/

ここが変わると、以後のDNSレコード管理はCloudflare側で行う形になります。

Aレコード

A レコードは、ドメイン名をIPv4アドレスに向けるレコードです。

A  example.com  203.0.113.10

WordPressをVPSやレンタルサーバーで動かしていると、トップドメインがそのサーバーのIPを向いていることがあります。

Cloudflare Pagesへ移すときに旧サーバーのAレコードが残っていると、ネームサーバーをCloudflareに変えても旧サイトへ行きます。

今回のような移行では、まず旧Aレコードが残っていないかを見るのが大事です。

CNAMEレコード

CNAME は、ある名前を別の名前の別名として扱うレコードです。

CNAME  www  example.pages.dev

Cloudflare PagesのCustom domainでは、www*.pages.dev に向ける形がよく出てきます。

トップドメイン、つまり example.com では通常のDNSだとCNAMEに制約がありますが、CloudflareではCNAME flatteningによってapex domainでもCNAME相当の運用ができます。

https://developers.cloudflare.com/dns/cname-flattening/

TXTレコード

TXT はテキスト情報をDNSに置くレコードです。

用途はいろいろあります。

TXT  example.com  google-site-verification=...
TXT  example.com  v=spf1 ...

Search Consoleの所有権確認、メール送信元のSPF、DKIM、DMARCなどで使われます。

Webサーバーの移行だけをしたいときに、TXTをまとめて消すのは危ないです。

特にメールを使っている場合、SPFやDKIMを消すとメールの到達性に影響することがあります。

MXレコード

MX はメールをどのサーバーで受けるかを表すレコードです。

MX  example.com  mail.example.com

WebサイトをCloudflare Pagesへ移しても、メールは別のサービスで受け続けることがあります。

その場合、Web向けのA/CNAMEだけを変更し、MXは残します。

CloudflareのDNS設定でも、メール用レコードはWeb用レコードとは別に扱うものとして説明されています。

https://developers.cloudflare.com/dns/manage-dns-records/how-to/create-dns-records/

Cloudflare Pages移行で見る順番

Cloudflare Pagesへ移すだけなら、最初はこの順番で見ればだいたい足ります。

  1. レジストラ側のNSがCloudflareになっているか
  2. Cloudflare DNSに旧WordPressのAレコードが残っていないか
  3. Pages Custom domainが追加されているか
  4. www を使うならCNAMEがあるか
  5. メールやSearch Console用のTXT/MXを消していないか

移行手順そのものは Cloudflare PagesへWordPressのトップドメインを切り替えるときに見ること に分けています。

まとめ

DNSレコードは、用途ごとに見ると少し分かりやすくなります。

  • NS はDNSの管理先
  • A はIPv4アドレスへの向き先
  • CNAME は別名
  • TXT は認証やメール用のテキスト情報
  • MX はメール受信用

Cloudflare移行でよく詰まるのは、NSは変えたのにCloudflare側のAレコードが旧サーバーを向いているケースです。

「どのレコードをどこで設定するのか」を分けて見ると、かなり追いやすくなります。

関連記事

参考